○地表に届く紫外線には、A紫外線(UV-A)とB紫外線(UV-B)があります。
○UV-Aは生活紫外線ともよばれ、波長が長い(320〜420mP)紫外線で肌の奥まで入り込み、しわやたるみの原因をつくります。そして、UV-Aの防止効果を表す値としてPA分類があります。
○また、UV-Bはレジャー紫外線ともよばれ、波長が短く(290〜320mP)強いエネルギーをもった紫外線で、肌表面に強く作用して肌が赤く炎症(強い日焼け、サンバーン)を起こすほか、しみ、そばかすや表皮細胞内の核酸やタンパク質を変性させて皮膚ガンの原因をつくります。そして、UV-Bの防止効果を表す数値としてSPF値(サンケア指数)があります。例えば、SPF10というサンケア用品は、何もサンケア用品を使用しなかった場合の10倍のUV-Bを受けて初めて肌が赤くなることを示しております。
○椿油は、よく問題とされる炎症・しみ・そばかすなどの原因の強い紫外線、UV-Bには防止効果がありますが、皮膚に炎症を起こさずにその色を小麦色や茶色に変えるサンターン現象(弱い日焼け)やしわ・たるみの原因をつくる生活紫外線、UV-Aに対しての効果はありません。
○椿油のSPF値がいくつなのかは残念ながら実験データがございません。
○なお、最近ではいたずらに意味もなくSPF値の高さを求めるのではなく、ほどほどの数値でしかも自然な塗り具合というものが大切にされてきております。その意味で、椿油はたいへん優れた天然の紫外線防止ツールといえると思います。
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